温かい季節になってくると、気になるのが部屋の中に入り込んでくる蟻、気になりませんか?
ゴキブリも嫌ですが、蟻の方が地味に嫌な気持ちになります。
もちろん市販されている蟻に効果がある駆除剤もたくさんありますが、値段や効果が持続する期間などを考えると、ちょっとした疑問が出てきますよね。
そこで、昔からあった『ホウ酸団子』に注目してみました!!
ゴキブリ退治によく使われているこの『ホウ酸団子』ですが、じつは部屋の中に入ってくる蟻の駆除にも効果があるといわれています。
そこで、自宅でできる簡単ホウ酸団子の作り方をご紹介します。
ここでは、
・手作りホウ酸団子に必要な材料と作り方
・蟻の駆除に効果のある設置場所・設置期間
・ホウ酸団子を設置するときの注意点
などにポイントを置いてご紹介していきますね。
ホウ酸団子 材料
ホウ酸団子を作るときの材料ですが、以下の通りです。
- 市販されているホウ酸
- 砂糖やピーナッツバターなど蟻のえさになるもの
- 小麦粉
- 水または牛乳など
ホウ酸は、国の指定毒物に指定されていないのでドラッグストアやホームセンター・通販などの一般的な場所で購入することができます。
金額としては、300gで400円前後というところでしょうか。
購入するお店や、生産しているメーカーなどによっても金額は前後すると思いますが、効果や効能にはそれほど差はありません。
もちろん購入するときにも身分証明などの手続きは不要です!
2の砂糖やピーナツバターなどのえさになるものは基本的に何でもOKですが、蟻の種類や個体によって好みのえさが違うといわれていますので、自宅で作る場合は、違う材料で作っておくことをおススメします!!
せっかく作っても自宅に現れる蟻に効き目がなかったらショックですよね。
3・4に関しては、通常のお団子を作るときと同じ材料なので、どのくらい作るのか・何種類作るのかなど、家の大きさや状況に合わせて増減させていけばOKです。
ホウ酸団子置いてからGは見かけないですよ。
— Kangoo__ (@Kangoo__) February 16, 2021
ホウ酸団子 作り方
より効果の高いホウ酸団子を作るときに注目したいポイントは、『ホウ酸の濃度』になります!!
効果の出る濃度のホウ酸団子でなければたくさん作っても思ったような効果が得られない可能性が高いからです。
蟻の駆除効果の高い『ホウ酸団子』の作り方をご紹介します。
- ホウ酸団子の濃度を決める
- ホウ酸の粉・小麦粉・砂糖やピーナツバター・水などの材料を混ぜ合わせる
- 団子状(2~3㎝くらいの球状)にまとめる
- アルミカップや紙カップに小分けにする
- 天日干しをしてカラカラになるまで乾燥させる
- 蟻が歩いているところや目撃場所に設置する
蟻やゴキブリの駆除に効果的といわれているホウ酸の濃度は、20%前後と言われています。
ゴキブリの駆除に効果的な濃度20%のホウ酸団子であれば、ゴキブリより小さい蟻の駆除にも効果ありですが、40%以上にしてしまうと、ペットや子どもの誤食による中毒も心配なので濃度は20%程度にしておきましょう!!
また乾燥が不十分だと、設置した後に腐敗したりして本来の効果が半減してしまう恐れがありますので、しっかり天日干しするようにしてください。
ホウ酸団子 効果的な設置場所
できたホウ酸団子の設置場所についてですが、基本的には、
・蟻道といわれる蟻の通り道
・よく見かける窓枠の周辺
・玄関や台所のドア付近
ゴキブリ対策でしたら
・ベランダ
・キッチン
・洗濯機の奥
・家具の隙間
などが一般的で効果があるといわれています。
家に寄って蟻やゴキブリが出る場所は様々ですのでよく見かけるところに置いてみてください。
ホウ酸団子 設置する時期と交換時期
設置する時期は、できれば温かくなってくる3月~4月ごろがいいとされていますが、気温が高くなってくると、蟻の活動が活発になってくるので、5月以降でも十分に効果が期待できます。
効果の持続する期間についてですが、一般的な蟻の駆除剤などは、効果のある期間が短いことが多いものですが、ホウ酸の殺傷力は2~3年はあると言われています。
しかし手作りホウ酸団子の場合半年くらいから害虫をおびき寄せる臭いが減ってくるのでホウ酸団子を食べなくなるようです。
ですので蟻にとって美味しそうな臭いがしなくなる半年~1年程度で交換するのが良いでしょう。
ホウ酸団子 どれくらいで効果が出る?
ホウ酸は食べると体外に排出されずに体内に蓄積され、徐々に代謝機能が衰え停止し死んでいきます。
ですので即効性のあるものではありませんが、この死骸を食べた他の害虫も死んでいくので害虫駆除には有効な毒薬です。
ホウ酸が体内に蓄積されて死ぬまでには少なくても数日から半月ほどはかかると言われています。
蟻の駆除に関してはゴキブリなどと比べて、効果が見えにくいという難点があります。
蟻はえさを見つけてもその場で食べるのではなく、巣に持ち帰ってから食べる性質があるので、効果を感じられてくるまでに少し時間がかかってきます。
設置したあとに蟻の姿が見えなくなってきたら、効果が出てきたとみていいでしょう。
自作のホウ酸団子がオススメです。
— Gnossienne (@xfIXrxPq5DyyuiU) February 12, 2021
ホウ酸団子 子供やペットの誤食予防方法
ペットや小さなお子さんのいるご家庭では、『誤食』にも注意が必要になってきます。
誤食予防としては、
・蓋つきの容器に入れておく
・できるだけ手の届かない場所に設置する
などの対策が良いでしょう。
ホウ酸団子 食べてしまった時の対処法
ホウ酸団子は毒薬ですが少量であれば問題ないと言われています。
昆虫は体外に排出する機能がないため体内にホウ酸が溜まっていくのですが、人間や動物には毒素をろ過して体外に排出する機能が備わっているためです。
そもそも薬局で購入できる程度の薬品なのでフグやトリカブトのような毒物ではありません。
ですが赤ちゃんや小さな子供、ペットの場合は要注意です。
ホウ酸の致死量は乳児で2~3g、幼児で5~6gとされています。
多く口に入れているところを見たら口の中に手を入れてすぐに吐き出させてください。
そして水や牛乳をできるだけたくさん飲ませて体内のホウ酸濃度を薄めてください。
症状は、吐き気や嘔吐、下痢や腹痛を起こしたり発熱することもありますので必ず病院で診てもらってください。
小さいお子さんがホウ酸団子を食べてしまったら中毒の症状が出ていなくても受診することをおすすめします。
最悪命の危険があることもありますので、誤飲をしてしまうような置き方は避けましょう。
ホウ酸団子 メリット
手作りのホウ酸団子はかなり安く作れる毒薬です。
手作りであっても半年~1年程度は効果が期待できますので1度作り置きして色々な場所に置いておくことができます。
即効性はありませんが、蟻やゴキブリなどの害虫は巣に持ち込み巣ごとやっつけることができます。
また、私たちの目に入らないところで死んでいくので死骸の後片づけをしなくてすみます。
ホウ酸団子 デメリット
メリットの裏返しになりますが、即効性がないので蟻やゴキブリをその場でやっつけることはできません。
ある意味野放しにしてしまう事に。
でもホウ酸団子を食べさせておけば後々いなくなりますので期待して待っていてください。
子供やペットの誤飲に注意しなければいけません。
間違って食べてしまったら口から吐き出さて大量に水を飲ませ、病院に行ってください。
まとめ
ホウ酸団子は、作るときの材料次第で、蟻だけじゃなく、ゴキブリやネズミにも効果が期待できるので、いろいろな用途に合わせて作ることができます。
材料にタマネギのすりおろしや少量の牛乳・焼き肉のたれなどを混ぜ込んで作るとゴキブリ用のホウ酸団子になります。
ホウ酸団子は、駆除したい対象に合わせて作ることができるし、値段もそこまで高価ではないので、コスパと効果の費用対効果も高めなのでおススメです!!
暑くなる季節に備えて、今から準備していきましょうね。
手作りが面倒な方は蟻の巣コロリがおすすめです。
以前試したら一瞬で蟻が群がって巣に持ち帰りピタッといなくなりました!
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