ドラマ『ばけばけ』で印象的な存在だったヘブンの元妻・マーサ。
切ない別れを経て姿を消した彼女の“その後”が気になる視聴者も多いようです。
物語の展開だけでなく、史実に基づく背景や、再登場を望む声、そして「幸せになってほしい」と願うファンの声も多数。
今回はそんなマーサのその後に迫ります。
仕事での成功を祝うヘブンさんとマーサさん✨
一緒に喜んでくれる人がそばにいる幸せ。
ずっと探していた“自分の居場所”を見つけたヘブンさんでした。#トミー・バストウ #ミーシャ・ブルックス#ばけばけ pic.twitter.com/b5orLUHfv3— 朝ドラ「ばけばけ」公式 放送中 (@asadora_bk_nhk) December 10, 2025
マーサが去った理由と心の葛藤
ヘブン先生を形作った大きな存在が、マーサさん。
彼女はただの“元妻”という枠に収まらない、物語の根底に深く関わる存在でした。
登場シーンは多くないのに、彼女が残した影はあまりにも大きく、ヘブンの人生に深い爪痕を残しています。
『ばけばけ』ヘブンさんの回想が、あらかじめ本人によって「悪い事が起こる」と明言されているのでマーサとの幸せな食事のひと時ですら悲しい気持ちになってしまう。「とおりすがり」の通訳ではなく、ヘブンさんに友情を感じている錦織がどんな気持ちで通訳しているのかと思うとそれも胸が痛む。
— kawaraya (@kawaraya674) December 10, 2025
マーサとヘブン先生との結婚は、当時の社会では許されないものであり、ふたりはその代償を静かに、しかし確実に払うことになります。
マーサは偏見にさらされ、心をすり減らし、やがて自分を責めるようになっていきました。
最初は穏やかだった彼女が、生活の苦しさと孤独に押しつぶされ、感情を爆発させるようになっていく様子は、観ていて本当に苦しかったです。
そして、あの収監後の面会シーン。
ヘブンが面会室で「まだ君を…」と声をかけた瞬間、マーサが目をそらしながら「恨むなら自分を恨んで。私は反対したんだから」と突き放すあの言葉。
彼女は自らの手で関係に終止符を打ちますが、それは弱さではなく、彼女なりの「終わらせ方」だったのかもしれません。
マーサの存在があったからこそ、ヘブン先生の「通りすがり」の生き方には重みが生まれました。
彼女の痛みと別れが、彼の心に深い影を落とし、人と深く関わることを避けるようになった理由にもつながっています。
史実ではどうなった?マーサの本当の人生
ドラマ『ばけばけ』で描かれたマーサの物語は、観ていて本当に胸が締めつけられました。
でも、あの激しい展開のすべてが史実というわけではないようです。
マーサのモデルとされているのは、ミーシャ・ブルックスまたはマティ・フォーリーという女性。
1874年、アメリカ・ニューオリンズで小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)と結婚しました。
当時は異人種間の結婚が法律で禁じられていて、ふたりの関係は社会から強い偏見と差別を受けたそうです。
八雲は新聞社を解雇され、生活も苦しくなっていきました。
1877年頃、ふたりは別れ、八雲は日本へ。
マーサはシンガポールを経て故郷シンシナティに戻り、靴職人のジョン・フォーリーと再婚。
息子を授かり、夫の死後はその子と静かに暮らしたと伝えられています。
八雲の死後、彼女は遺産を求めて裁判を起こしましたが、結婚記録が確認できず敗訴。
それが彼女に関する最後の記録になりました。
ドラマでは剃刀事件や収監など、かなり衝撃的な展開がありましたが、そうした部分は創作の可能性が高いようです。
実際のマーサは、八雲の成功を知らないまま、静かに人生を終えたのかもしれません。
そう思うと、ドラマの中での激しい別れや、ヘブン先生の心に残った深い傷が、より象徴的に感じられます。
史実のマーサもまた、時代に翻弄されたひとりの女性だったんだなと、しみじみ考えさせられました。
マーサの再登場&幸せを願う声
マーサの登場シーンは多くはなかったのに、静かな存在感とヘブン先生との複雑な関係が、物語全体に深い余韻を残していました。
彼女が去ったあとも、心に残っている人は多いのではないでしょうか。
ばけばけが辛かった…マーサさんはその後どうなっただろう
愛する人が幸せになるには自分から離さないと、と思ってのことだろうな— ともは (@san9kawara) December 11, 2025
彼女の苦しみや孤独、そしてヘブン先生との切ない別れを見届けたからこそ、なおさら「幸せになっていてほしい」と願ってしまうんですよね。
ドラマでは、傷つき、壊れていくマーサの姿が強く印象に残ります。
でも、彼女には優しさや強さもあったはずです。
だからこそ、「あのまま終わってしまうのはつらい」「もう一度だけでも登場してほしい」と感じている人は少なくないと思います。
ばけばけ、今現在幸せでいてほしい人個人的ランキング、長いこと銀二郎さんがトップ独走だったけど、ここに来てマーサさんが食い込んできた。
— ロキ(日曜朝夜に狂う垢) (@roki_yojo) December 11, 2025
もし再登場があるなら、過去を乗り越えたマーサが、少しでも穏やかな表情を見せてくれたら…そんな希望を抱いてしまいます。
あのまま終わりではなく、どこかで自分を取り戻して、穏やかな日々を過ごしている未来があってほしい。
おトキと幸せになっていく過程で、マーサとの幸せだった時間を思い出す回想シーンなんかあったら嬉しいなあなんて。
そんなふうに思うのは、きっと私だけじゃないはずです。
たとえ物語の中で再び会えなくても、どこかで静かに暮らしているマーサを想像することで、少しだけ救われる気がするのです。
たとえ再登場がなかったとしても、マーサにはほんとに幸せになっててほしいですね。
まとめ
マーサは出番は少なかったのに、ずっと心に残る方でした。
あのまま終わりなんて寂しすぎるし、できればまた出てきてほしい。
無理でも、どこかで元気に暮らしてるって思いたい。
とにかく、幸せになっててほしいですね。
