最近、着物を着る機会皆さんはありましたか?
着物を着る機会と言えば冠婚葬祭や卒入学における式への参列、旅先での散策に着る方がいらっしゃいます。
また、習い事で日本舞踊を習っている方は着る機会がありますね。
さて、普段洋服を着て過ごすことが多い現代人はなかなか着物を着る機会がないのが現実。
いざ着て動き出すと、着付け方や体調などにより気分不良や吐き気などを催すこともあります。
今回は、着物での吐き気に対する対処法と予防策をご紹介していきたいと思います。
着付けに必要なものとは?
着付けをしてもらっている間って、あっという間に終わってしまうように感じることはないですか?
着付けは慣れた方がするので手早く、そしてきれいに魅せるようにしてくれます。
するすると手が動き、まるで魔法にかかるようですが、早すぎて何をしているのか、何を着ているのか分からないままに終わってしまうものです。
着物の着付けに使われているものを知りましょう。
結構ありますよ。
・肌襦袢、裾除け、長襦袢
これらは、着物用の肌着や下着です。
・衿芯
長襦袢の衿に芯として用います。これを使用することで
着物の衿をきれいに整えることができます。
・伊達締め
幅のある紐で着崩れを防止します。
・紐 3本
ゴム製のものもあります。着物を押さえ形の整えに使用します。
・着物
・衿留め
着物を着る際の衿の位置を固定するために使用します。
・着物ベルト
衿もとの崩れを防止します。
・帯板
帯の前面を整えるために使用します。
・帯
・帯枕
お太鼓を作る際に使用します。
・帯揚げ
帯枕を固定し、帯前面に華やかさを足します。
・帯締め
帯を固定し、前面のアクセントになります。
・足袋
どうですか?使用されているものがたくさんあります。
帯枕は、基本、お太鼓にする際に用いるのですが、そのほかの結び方(飾り結び)をする時に使用したりもします。
さて、着付けに使用するものを書き出しましたが、着物を着る際には、紐や帯は大体胸の下、みぞおちあたりに来ます。
ここで絞めすぎてしまうと、気分不良につながってしまいますし、ゆるければ、着崩れの原因になってしまいます。
ここでの調整で息苦しさも、ずいぶん変わります。
帯を付ける前に言えば調整してくれるので遠慮せずに言いましょう。
着物が苦しくて吐き気がする時の対処法
着物って、滅多に着る機会がないのでいざ来た時に息苦しい印象を持ちませんか?
私は、幼少期は日本舞踊を習っていたので着る機会がわりと多かったのですが、成長し、日本舞踊からも離れ着る機会が減ってしまい久しぶりに着てみると、胸からお腹にかけて息苦しいように感じました。
息苦しさを残したまま、「せっかく着付けてくれたから言い出しにくい」とそのままにしていると、体調不良や吐き気を起こすことにつながったりします。
なぜ、息苦しさや吐き気を催すのかというと洋服との締め付けの違いに体が追い付かないということが言えます。
着物は洋服とは違い、お腹の締める部分が違うのです。
さて、いよいよ対策法を知っていきましょう。
1:【着物と帯の間に親指を差し入れ、左右に動かし、帯を緩める。帯の位置を少し下げる】
これには、帯を下げることにより、押さえられていたみぞおちの部分に隙間を作り、楽にする効果があります。
それにより、吐き気を抑えることが可能になります。
2:【伊達締めの下に指を入れ、緩める】
一つ目で楽にならないときにしてみましょう。
伊達締めは崩れ防止の役割をしていますので、緩めすぎないように注意が必要です。
3:【帯枕の紐を引き出し、緩める】
帯枕はお太鼓を作る際に使用するものです。
お太鼓を支えるためにも必要なもので、結ぶとちょうどみぞおち辺りに紐の結び目が来ます。
そのため、緩めすぎてしまうとお太鼓が崩れてしまうこともあるので注意しましょう。
上記の方法が良く聞かれる対策法です。
着物による体調不良予防策
対策法をお教えしましたが、そのほかに予防策を講じておくことも大切と思います。
予防策としては、「水分の摂取です」。
着物でトイレに行くことが億劫に感じ、水分を摂らない、取りたくないと控える方が多いのです。
そうすると、気分不良や吐き気の要因になってしまいます。
なので、水分を控えず、適度に摂取することも大事ですよ。
また、胸周りにゆとりをとると多少違います。
和装用のブラもありますが、年に1回着るか着ないかの着物のために和装用のブラを準備するのは面倒と考える方もいるかもしれません。
その場合は、ノンワイヤーのブラやブラトップなどでも代用できます。
これらを通常のブラと比較しても胸周りの締め付けが違うので圧迫されず着物で締め付けても苦しくなりません。
これから着る機会のある方は、検討してみてくださいね。
苦しくならない着付けのコツ:紐が大事
ここまで、着付けに必要なもの、対策法を見てきました。
これらを覚え、着物を着るときは苦しくない着付けをしましょう。
さて、ですが苦しくない着付けとは?となることもあります。
着付けでは紐を大体3本必要とします。
ポイントなるのは、この紐の部分です。
この紐をぎゅっと締めてしまうと後で苦しくなります。
紐を変えるだけで変わりますよ。
・幅の太い紐を選ぶ
幅があるということは、着物を押さえる幅が広がるので苦しくなりづらいのです。
・芯がある紐を選ぶ
芯が中に入っているということは、紐がしっかりとしているということ
結んでいる間に捻じれることが少ないため、ねじれた部分による締め付けが少なく圧迫感がなくなります。
・紐の結び目を重ねない
着物や帯を支える紐を重ねないようにしましょう。
結びを重ねてしまうことで、体に当たり着心地が悪くなってしまいます。
また、そのことにより圧迫感を感じることにつながります。
紐は結び目を少しずつずらし、みぞおちに当たらないように結びましょう。
・ゴム製のものを利用する
ゴム製のものを使うことで、体への圧迫感が格段に違います。
伸縮性を利用して着付けるので、締め付けが緩和されます。
着物にもシワが寄りにくいため、着心地がよいということもあります。
この他では、対策法でも書きましたが、和装用の下着やノンワイヤーのブラブラトップなどに下着を変えるという方法もあります。
締め付けてしまうことが、やはり着物を着るうえでは、吐き気を催してしまう要因なので、少しでも締め付けを軽くするといったことで下着を和装用などの締め付けの少ないものに変更することも考えておきたいところですね。
まとめ
着付けてすぐは、とても気持ちよく着こなすことができていても時間が経つにつれて気分が悪くなってくることもあります。
そんな時に簡単に行える対処方法をご紹介してきましたが、いかがでしたか?
対処の始めは、帯を左右に動かし緩めることからしてみてくださいね。
帯の位置を避けるだけでも、苦しさはずいぶんと違うと思います。
今回の対処法や着付けのコツでは、紐について多めに書きました。
紐はほんの少しだけ緩めることがポイントです。
緩めすぎてしまうと着崩れや帯が解けるなどにつながってしまいますよ。
そして、水分も摂ることを忘れないでくださいね!
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