今「繊細さんの本」がとても話題になっていますね。
「HSP」という性質を持つ人々について書かれた本です。
「HSP」とはハイリー・センシティブ・パーソンの略で、さまざまな刺激に対して敏感すぎる気質を持つ人の事です。
光・音・環境・感じ方などに普通の人より敏感に感じてしまうのです。
著者の武田友紀さん自身もHSPであり、自分の繊細さに苦しんできたそうです。
ですので「繊細さん」の気持ちがわかる日本で数少ないHSP専門カウンセラーとして活躍され、その経験を生かして書かれたのがこの「繊細さんの本」なのです。
例えば職場で不機嫌な人に異常に怯えたり、周りの人の機嫌がとっても気になったり、音に敏感すぎたりする方はHSPの気質を持っているかもしれません。
HSPの気質を持っている人って日本人には意外に多いんじゃないかんと思いました。
「繊細さんの本」では苦しい時の具多的な対処法も書かれています。
例えば、人の感情に振り回されて苦しい時には、「実際に確認してみる」という対処法を紹介しています。
この方法は教えてくれなければ繊細さんには思いつかない方法かもしれません。
相手がどう感じているかを予測して時に相手の不機嫌を自分と結びつけてしまい苦しむこともありますが、その事実をあえて確認することで自分の思い過ごしだったと思えることもあるのです。
人が何を考えているかまでは意外とわからない、という事を教えてくれます。
そのほか「毎日のストレスを防ぐカンタンなワザ」や、「肩の力を抜いてのびのび働く技術」「繊細さんが自分を活かす技術」などとても参考になります。
また繊細さんとは真逆の非・繊細さんとの違いも書かれていて相手の心理を知ることができます。
繊細さんの持つ感覚はすべての人にあるわけではないことを知るだけで心が軽くなる感覚を得られます。
「繊細さん」は性格上の課題ではなく、「背が低い」「背が高い」と同じような「生まれ持った気質というだけであり、その気質を押さえつけて苦しみながら生きる必要はまったくありません。
理解されにくいと悲観的になるのではなく、繊細な自分を肯定しその感性を活かしながら元気に生きるためのノウハウとあたたかい言葉がつまった素敵な一冊です。
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